Project Pillar

  • Date: 06/2021

W+K Tokyoのオフィスを外から見たことがありますか? そこから見える柱にはなんと「金継ぎ」がされています。

これはECDのスコットがロンドンオフィスから来日したころ、リノベーションしたばかりで真っ白だったオフィスに「カオスで東京のオフィスらしい感じに柱をデコレーションしてほしい」という全社メールでのブリーフがあったのが始まりです。そこで行われた社内コンペで、Ryota(Kennedys Tokyo 一期生。クリエイティブに所属。現代美術家の一面も!) のアイデアが採用されました。コンペで選ばれた柱のデコレーションのテーマは「金継ぎ」。

「金継ぎ」とは、日本の伝統技術で、主に壊れた陶器などを植物由来の漆と金粉を使って美しく継ぎ合わせる目的でおこなわれます。最近ではアーティストがこの技法を用いて作品制作することもあるんだそう。Ryotaは、柱を金継ぎからインスピレーションを得てデザインを考え始めました。そこで、金継ぎのなかでも「呼び継ぎ」と呼ばれる、異なる物同士をくっつけるための方法に着目。「いろんな要素が組み合わせさってできるのが私たちらしい。しかも日本のオフィスにぴったり」ということで、あらゆる私たちを表す要素を集め、柱を「呼び継ぎ」のようにデコレーションし始めました。

「呼び継ぎ」をするために、私たちを表すようなカオスな要素…落書き、アイデアスケッチ、ペットなどあらゆる写真が集まりました。2Dだったものたちは、柱の曲面にフィットするような特殊な素材を使って貼り付けられるように。このプロセスには、普段のOOHなどの制作でもお世話になっている「第一製版」さんが協力してくださいました。また、金継ぎのような金の盛り上がりは試行錯誤した結果、ホルベインの絵具をチョイス。

実験に実験を重ね、季節が変わる頃に完成したのが、この柱たちです。いつかオフィスに訪れる機会があれば、ぜひ近くでチェックしてみてくださいね。Ryota、チームのみんな、本当におつかれさま!

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